FC2ブログ

【春なのに切ない理由】~TOEICスコアに悩む若者たちへ~



不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸われし
十五の心
(by 石川啄木)

小諸なる古城のほとり          
雲白く遊子(いうし)悲しむ
緑なすはこべは萌えず          
若草も藉(し)くによしなし

しろがねの衾(ふすま)の岡辺(おかべ) 
日に溶けて淡雪流る

あたゝかき光はあれど          
野に満つる香(かをり)も知らず
浅くのみ春は霞みて           
麦の色わづかに青し

(by 島崎藤村)

日本文化に深く伝わる
2つの「春」を思わせる詩。

春なのに、
芽吹きの季節なのに、
桜も終わり、多くの花々が開花する季節なのに、
心は切なく、晴れ晴れとしない、
そんな心を歌っているように思います。

それは、
まだ見ぬ、将来への不安を抱えた美しさ、
なのだと思います。

この2人の文学者はその美しさと愛おしさを見事に
「ことば」で表現しました。

・「十五の心」は希望と同時に不安でいっぱいです。
・緑は美しく広がりますが、腰を下せるほど青々とはしていません。
・青葉の香りはしますが、成熟した緑のそれとは違う。
・麦の色もまだ若く、収穫には至りません。

全てが未完成、将来への不安を強く秘めた、
しかし力強い「青」「緑」が今の自然の特徴でしょう。

高校時代の国語の授業で、
覚えていることは僅かですが、
この2つの歌は、深く感銘を受けました。

学生諸君、に似ている感じ。
秋に実りを迎え、
厳しい冬を乗り越えられるように、
互いにしばしの休息(GW)を取り、
月曜から、互いにまた悩み多き日々を送りましょう!
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント